信頼できるレンタルサーバー選びはセキュリティ機能を比較することも有効

インターネットが普及したこともあり、個人の情報発信が身近なものになりました。一昔前までは企業や一部の人以外にはハードルが高かったサイト運営なども、現在では多くの人がレンタルサーバーを契約することによって手軽に取り組めるようになっています。

しかし、ここで忘れてはならないのがセキュリティ対策。大事なサイトと訪問してくれた人の個人情報を守るために、信頼できるレンタルサーバーを選びましょう。

ゲームサーバーに適したレンタルサーバーを探そう

レンタルサーバーに備わっているセキュリティ機能の種類

セキュリティと一言でいっても、いくつもの機能があります。どの機能がどのような攻撃に対応できるかを理解し、自分に合ったレンタルサーバーを選ぶとよいでしょう。代表的なセキュリティ機能であるSSL証明書、WAF、IDS/IPS、Web改ざん通知、国外IPアクセス制限を紹介します。

情報を暗号化するSSL証明書

ネットワーク通信に流れる情報を暗号化する機能で、データの盗聴や改ざん防止に役立ちます。盗聴されにくくなるわけではなく、盗聴されたとしても中の情報が暗号化されているので、読解されにくいというイメージを持っておくことが重用。

Googleからも推奨されている機能で、SSLに対応していないサイトはChromeから警告が出されるくらいです。最も重要で必須のセキュリティ対策といえるでしょう。

弱点を狙われたときに活躍するWAF

WAFとは、Webアプリケーションファイアウォールの略です。アプリケーションレベルで通信の中身を解析し、不正と思われる通信を遮断します。アプリケーションの脆弱性を狙った攻撃を遮断したり、アプリケーション層へのDDoS攻撃を防いだりするのが大きな特徴。

SSL証明書と同じく、最低限備えておきたいセキュリティ機能です。

迷惑なアクセスを許さないIDS/IPS

IDSとはIntrusion Detection Systemの略で、不正侵入検知システムと訳されます。名前の通り、通信を監視して不正な攻撃を検知しますが、検知した結果を管理者に通知する以外は、特に何も行われません。

そうしたIDSを発展させたシステムがIPSで、不正侵入防御システムと訳されます。IDSに備わっていた検知機能の他に、不正な通信を遮断するという働きも加えられました。IDSもIPSも、サイトを重くするために大量のアクセスを行ってサーバーに負荷をかけるDDoS攻撃の対策に活躍します。

もしもの時には早急に対応できるWeb改ざん通知

悪意の第三者が不正にサイトを改ざんすることを、Web改ざんといいます。サイトが改ざんされたことに気づかなければ、訪問者をマルウェアに感染させてしまったり詐欺サイトにリダイレクトさせてしまったりすることにもなりかねません。

すみやかな復旧作業が必要になりますが、見た目では分からないような改ざんがあるのも事実。Web改ざん通知機能が備わっていれば、マルウェア組み込みやフォーム改ざんのような見た目で判断できないような改ざんも検知することができます。

攻撃される確率を一気に減らせる国外IPアクセス制限

インターネットに接続したコンピューターには、それぞれを識別するためのIPアドレスという数字列が割り当てられています。国外IPアドレス制限とは、IPアドレスで判断して国外からのアクセスをすべて遮断するという機能です。

不正アクセスの多くは国外のIPであることから、理にかなったセキュリティ対策でしょう。また、国外IPアクセス制限は、システム系ファイルへのアクセスを制限する機能です。よって、国外からのサイト訪問者には影響はありません。

それぞれのレンタルサーバーに備わったセキュリティ機能

以上のセキュリティ対策機能は、どのレンタルサーバーにもすべて備わっているというわけではありません。レンタルサーバー選びは金額や使いやすさなども大事ですが、備わっているセキュリティ機能も十分に考慮すべきです。

以下で5つのレンタルサーバーを紹介するので、参考にするとよいでしょう。

エックスサーバー

2003年から運営を続けているレンタルサーバーの老舗です。長期間にわたる実績があるので、名前だけは聞いたことがあるという人も多いでしょう。エックスサーバーというと、レンタルサーバーの代名詞と考えている人もいるかもしれません。

今までにセキュリティインシデントをおこしたことがないことからも、十分な安定性をうかがうことができます。SSlとWAFはもちろん、IDSと国外IPアドレス制限も備えています。IPSやWeb改ざん通知がないことに不安を感じる人もいるかもしれませんが、バックアップ機能やサポート体制には満足できると思われます。

自動バックアップ機能や、年中無休で24時間以内に必ず返信されるサポート体制は、利用者の心強い味方になるでしょう。

ロリポップレンタルサーバー

2018年から、GMOインターネット株式会社によって運営されているレンタルサーバーです。ISD/IPSやWeb改ざん通知には対応していませんが、SSLやWAF、国外IPアドレス制限には対応しているので、基本的なセキュリティ対策はなされているといえるでしょう。

税込みで月に550円の、WPセキュリティ診断という有料のオプションを備えているのが特徴です。

過去に、パーミッション設定不備が原因で大規模なハッキング被害を受けたことがあるので、低めの評価を下す人もいるかもしれません。しかし、運営実績がまだ浅いため、今後の発展に期待できるでしょう。

さくらのレンタルサーバ

さくらインターネット株式会社が運営するレンタルサーバーです。1996年から運営されているという豊富な実績があるので、安心感を覚える人も多いでしょう。有料のWeb改ざん通知を含め、SSLやWAF、IDS/IPSや国外IPアドレス制限という一通りのセキュリティ機能を備えているのが大きな特徴。

価格が安いことでも有名です。注意点としては、Web改ざん通知には毎月税込みで990円の費用がかかること。Web改ざん通知も契約すると、他のレンタルサーバーにくらべて大幅に安いということにはなりません。

安いレンタルサーバーでも独自ドメインでウェブサイトが作れる

カラフルボックス

株式会社カラフルラボが運営するレンタルサーバーです。2018年からという比較的浅い運営実績ですが、安心で安全なサーバー運用をコンセプトにしているのが特徴。国外IPアドレス制限には対応していませんが、それ以外の、SSLやWAF、IDS/IPSやWeb改ざん通知にはすべて対応しています。

電話やメールの他に、チャットでのサポート体制が用意されていることに魅力を感じる人もいるかもしれません。新世代のレンタルサーバーといわれ、ゼロデイ攻撃や分散型ブルートフォース攻撃を防ぐ高度な総合型セキュリティシステムが採用されています。

地域分散バックアップも利用が可能なため、物理的にも安心できるでしょう。

mixhost

2016年からアズポケット株式会社が運営するレンタルサーバーです。カラフルボックスと同じく国外IPアドレス制限以外のセキュリティ機能に対応していて、高度な総合型セキュリティシステムが採用されています。

クラウド技術によって、専用リソースが保証されているのが特徴。AI技術が導入されていることからも、次世代型といえるでしょう。注意点としては、サポート体制がメールのみになっていることが挙げられます。電話で早急に対応してもらいたい人には、不満が残るシステムかもしれません。

自分と相性の良いレンタルサーバーを選んでサイトを楽しく運営

レンタルサーバーには、それぞれに特徴があります。運営実績が長いと信頼できるという人もいれば、最先端の技術が採用されていることに安心感を覚える人もいるでしょう。または、サポート体制を重視するという人もいるかもしれません。

どのレンタルサーバーが自分に合っているかは、人によって違います。それぞれの特徴をよく理解し、自分にとって最善のものを選びましょう。